2014年2月12日 (水)

昭和の犬

珍しく直木賞受賞作なんか、読んでみた。
というのも、TVで『激動の50年の人生を描いた』と言っていたので。
激動っていったいいつのことや、と思ったら主人公は昭和33年生まれだと。

なんですと?
昭和33年生まれって。同じじゃないか、私と。
激動?激動・・・だったろうか。
景気が悪くて平成の、子ども達の時代の方がよっぽど激動じゃないのか?

普通に学校卒業したら、当然のように就職して、
普通に結婚して、子育てして、親を看取って、コンサートに行って、
なんて贅沢な。

自分の事はともかく本に戻ると、彼女の人生も激動と言うほどのことでもないではないか。
ありがちな環境だと思うゾ、あの時代では。

昭和40年代に入ったばかりの頃にだって外にトイレ(便所だな)があった。
今それを使えと言われても、無理かもしれない。
イヤ、おばちゃんだから大丈夫かもしれないが、あの頃中学生の姉はきっと厭だったかもしれない。今度聞いてみよう。

あ、また脱線した。

親に関する記述も、私に言わせれば特別奇異ではない。
普通だよ。
あの大正生まれの親なんて、一言で言えば横暴で、子どもはみんなそれに耐えていたさ。
今時の子どもは王様な家庭じゃないからな。

と、いうわけで・・・あの時代を知っている人間からすると妙に懐かしくもあり、こっ恥ずかしくもあり、ただ、この先の幸せを願う・・・んだけど、まだきっと何か起こるんだろうな。

姫野カオルコさんを初めて読んだけど・・・いや~、乾いてるな~、と思った。

何か、面白い物語を読みたくなった。

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2013年2月 6日 (水)

リチャード3世が出てきたって!

歴史物の話を書いたばかりですが、イギリスからニュースが入ってきて驚きました。

リチャード3世の遺骨が500年ぶりに発掘されたというのです。
ニュースはこちら

リチャード3世を初めて知ったのは森川久美のまんが『天の戴冠』でした。
シェークスピアの戯曲の他に文献が少なく、見つけたのがハヤカワ文庫の『時の娘』というミステリでした。

41yhibletql 私が買った本はこの版。

犯罪者の顔を長年見てきた警部が入院中に肖像画から人となりを想像していて、リチャード3世にいきあたり、犯罪者の顔ではない、と直感するところから始まります。

確かに、この顔はそんなに人相悪くはないですよね。

この本は気に入ってずっと持ち歩いていたので、今も押し入れに入っています。(笑)

その謎の人物がなんと530年ぶりに発掘されて出てきたとは・・・・ワタシャびっくりしましたよ~。

それでこのニュースを検索していたら、リチャード3世のファンがいるんですね!リカーディアンというらしいです。シャーロキアンがいるように。
この人物はシェークスピアが書いたように本当に悪人なのか、本当はどんな人物なのか、実際に探していたんだわねぇ・・・。
私の生きてるうちに出てきてくれて良かったよ。

ところでリカーディアンたちは、殺されて晒されたレスターに埋葬されるなんて望んでないはずだ、と言っているそうな。彼はヨーク公なので、ヨークがふさわしい、とな。
私もそう思うぞ。

余談ですが、リチャード・アーミティッジという俳優さんが本当のリチャード3世の映画を作りたいらしく、何年も準備しているようです。(Wiki情報)その彼の出身地がレスター。
そしてその彼、「ホビットの冒険」に出ていて、続編何本かに出演が決まっているようなので、もしかしたら今、“旬”なのかしら?
“本人(リチャード3世)”も出てきたことだし、映画ができて名誉回復するのも夢じゃないかもしれないねぇ・・・。
いやあ、だから歴史って好きだわ~。
実は私は発掘、やりたかったのよね。smile

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2013年2月 3日 (日)

1417年、その1冊がすべてを変えた

新聞に書評が載る前に、図書館で出会った新刊本でした。
変わったタイトルです。

歴史や昔の本が好きな私は迷わず手に取ってしまいました。

紀元前、本はパピルスに書かれた本が(巻物)がアレキサンドリアの図書館に沢山あったのはご存じのことと思いますが、それが失われた大きな原因の一つにはキリスト教による焚書があります。
しかし、それを免れた本がありました。どこかの修道院の図書館の中からその本を見つけ出した人がいた。
その本が写本されなければ、ルネッサンスは興らなかったかもしれない・・・。

誰も死んだりしないし、小説ではありませんが、「薔薇の名前」や「ダヴィンチ・コード」を思い浮かべながら読みました。
「薔薇の名前」には修道院の写本室が描かれていますね。
焚書したのもキリスト教なら、異教の書を写本したのもキリスト教なのでした。
喋らないで本を読むのも修行(苦行)の一つで、勢い本の需要が増え、盛んに写本が行われた、というような、歴史をたどる読み物でもあります。

「物の本質について」というその本は二千年前に書かれ、そのときすでに『宇宙は原子で構成されている』といい、『不滅な物はただ原子のみ』と書かれていては、禁書として修道院の奥深くにしまわれていたのも当然でしょう。

しかし、1417年、そんな書物を探し出した人がいた・・・・・。

多神教の日本人からすれば、キリスト教に支配された中世は暗く、信じられないものですが、二千年前にすでに啓けた考え方があったのだというのも目から鱗で、学のない私には聞いたこともない本です。読んでみたいですが、読んでもわかるかどうか。

ただ、一節、もの凄く腑に落ちた言葉がありました。

『死の不安にとらわれて一生を送るのはまったく愚かなことである。・・・・他者に死の不安を押しつけるのは、ごまかしであり、残酷なことである。』

この言葉を見つけられただけでもこの本を手にとって良かった。

私達福島県民は、(少なくとも私は)他者から死の不安を押しつけられています。
放射能の不安を私達に押しつけるのはやめていただきたいです。
2年も経とうというのに、相変わらず避難だなんだというのは愚かです。
私は元気に暮らしています。

51jqfrrbwhl_sl500_aa300_ ところで、この原題の「The Swerve」のぴったりした日本語がわからない・・・。

曲がり角とか分岐点・・・?

日本語のこの題名、考えたんだろうなぁ・・・。

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2012年11月 7日 (水)

ガン病棟のピーターラビット

図書館で目についた本。
中島梓が癌で亡くなったと事は知っていたので、ちょっと読んでみようかな、と思ったので借りてきました。

入院の下りから書いてあって、病状を読んでいくと母と同じ。
胆管にステントを入れた時点で、ああ、これは。と思う。
彼女は最終的に膵臓癌で亡くなったのですが、それは母と同じ病名でした。
2007年の11月に発見し、2009年の5月に亡くなっています。

彼女の場合は手術をして、その記録が凄まじいのでした。
とても80歳を越えた母に同じ事はさせられなかったな、と今更ながら思いました。
二週間に渡る絶食やその後のリハビリ、管だらけの身体・・・。
大体ステントを入れる時だって検査や手術で絶食になり、そのときだって大騒ぎだったのに・・・。

母の場合は、2008年の8月に判ってから2011年9月に亡くなりましたから、丸三年病気と付き合いました。
最後は病より寿命が尽きたような逝き方でした。

読んでいてふと思ったのですが、術後順調にめきめきと快復していく彼女。
しかしその快復力は、癌をも元気にしたのではないか?と。
素人なので、それは違うよ、と言われればそれまでですが。

中島梓も栗本薫もあまり好きではなかったし、やはりこの本の文章もあまり好きではないけれど、最後の絶筆となった闘病記「転移」も読んでみようかな、と思いました。

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2012年10月11日 (木)

11日なので

11日なので、少し関連の話題を。
先日、図書館へ行きましたら、震災関連本が多数展示されていました。でも、原発関連本は借りる気になれませんでした。
そのなかに国交省の本があったので借りてきました。
51ekd00h56l_sl500_aa300_ 震災の時、お役人は何をしていたのか、さっぱり判りませんでしたので・・・・。
報道は原発事故がメインでしたから。

これを読むと、どんな仕事をしていたのかよくわかります。
家の近くの国道工事事務所もえらいことになっていたんだな、とか。

私自身はほとんど実害がないので、未だに家に帰れない方々のことを考えると何も言えませんが、復興予算がうまく被災地に回らない事などを報道で見ると、官僚は本当に被災地のことを考えているのか、など疑問に思ってしまいます。

復興はままならないし、除染もままならない、福島県は行政も信頼を失う事態になっているし、日本の外交もなんだかきな臭くなっている。
中国東方航空が福島空港から撤退を決め、激震が走ってます。

もうちょっと、どうにかならんか、この国・・・。

タダの主婦だって、いろいろ考えちゃうんだから、この国を動かしていく立場の人はしっかり仕事してよね。

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2012年8月23日 (木)

「けっこう笑えるイギリス人」は笑えなかった

今年はロンドンオリンピックもあり、イギリス物の書籍等、売れたのだろうか・・・。
丸の内の美術館でバーン・ジョーンズ展を見たとき、売店にあって、「面白そう・・・」と思った本。
この前、図書館の新刊本のところにあったのでいそいそと借りてきた。
516wlcqenwl_aa300_ 帯が面白そうだったし、そういう本だと思ったら、途中から日本人の話になった。

なんだ。
結局、それ、かい。

30年イギリスにいたから外から見た日本について(特に女性)何か言いたかったわけ。

残念ながら、目から鱗とか、目新しいきりくちではなかった。
すでにどこかの誰かが指摘した、ちょっと、これは今の状況と違うんじゃないか、と思われる、まあなんて上から目線の言いぐさ。

日本人はどうしろ、なんて外から言われたくない。おこがましいぜ。
タイトル通り、イギリス人についてもっと書いてくれれば良かったのに。

私はねぇ、やっぱり思うのよ。
女が家に居て子育てして、何故悪いの?
どうしてそんなに社会に出て仕事しろ、自立しろって言うの?
自分のアイデンティティーって、そんなに拘らなくちゃいけないの?

折しもNHKの朝ドラ「梅ちゃん先生」では、空の巣症候群の芳子お母さんが家出中。

あ~あ。

子育てして介護して、次の孫の守・・・・、やがて自分がお守りされるようになるのかな。
私はそれでいいけどな。

しかし、勉強はしておけば良かった。
役に立たない勉強はいっぱいしちゃったけど。

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2012年7月15日 (日)

夜の写本師

久しぶりに面白いファンタジーを読みました。
新聞の書評欄で第二作の方を紹介されていたので、前作の方から借りてみました。

どんどん書き込まれて長くなってしまってもおかしくはないのに、抑制されたエピソードで1冊に収まっています。
しかし、読後はもっと物語がありそうだ、と想像させました。
きっともっとシリーズは続くのではないかな・・・・?
西洋的なような、東洋的なような、あるいは日本的なような。不思議に融合した世界を作っています。
井辻さんの解説に書かれたファンタジーをことごとく読んでるなぁ、私・・・と苦笑。

たぶんそろそろ、図書館から連絡が来ても良さそうなのに。待ち遠しい。

夜の写本師

http://www.tsogen.co.jp/np/isbn/9784488024727

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2012年6月27日 (水)

スーザン・ハーバート

とあるブログでスーザン・ハーバートを知り、今頃本を買いました。
最初に届いたのがラファエル前派の絵画をモチーフにした画集。
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あらまあ、そしたら知ってる絵がたくさん。














P1040381a こんなのとか。










P1040382a こんなのとか・・・・。










それで、我慢できなくなって絶版の「猫の美術館」をマーケット・プレイスで買いました。
11vijkrslsl_aa115__2 そうしたら、ジョン・エヴァレット・ミレイの絵がまた何枚も入っていて感激しちゃったよ~!
図録を引っ張り出して並べて見ちゃったりなんかして。lovely











そしてとうとうもう1冊・・・
61avp5rbl_sl500_aa300_ シェークスピアの物語の場面をいろいろ描いています。
これに元絵があるかどうかは判りませんが、多分ないんじゃないかな・・・。
その分自由なイマジネーションで描かれていて実に楽しいです。
キャラクターにふさわしい猫が描かれていて、私のお気に入りはリチャードⅢ世。
もう、爆笑もんでした。
もう、ぴったりの柄と目つき。(^▽^ケケケ
え、見たい?
う~ん、買って見て。
オセローは勿論黒猫。
十二夜の執事も笑っちゃった。

いや~、楽しい。
怒ったり、暗くなったりもしているんだけど、こうして和ませてくれる物もちゃんとゲットしていますから。
それで、まだ買えない画集があるので是非全部手に入れたいんだけどなぁ・・・。
中古品の海外通販てどうだろな~・・・・と悩むのでした。

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2011年9月25日 (日)

コンニャク屋漂流記

Photo

久しぶりに単行本を買いました。 なぜなら、郡山市の中央図書館が震災以来閉館で検索をかけてもなかったからです。
自分で買ってまで読んでみたかったのは何故か。 それはひとえに母の葬儀にやってきた母の甥、七十七歳の私のいとこのせいかもしれません。

まるで読んだことがなかったノンフィクション作家の星野博美さんのルーツ探しの顛末が書かれた本です。

『先祖は江戸時代、紀州から房総半島へ渡った漁師、屋号は何故か「コンニャク屋」。
 東京五反田から房総半島、そして和歌山へ
 ルーツを探して右往左往、時空を越える珍道中。』

帯の言葉は間違いではありませんでした。
確かに、いきなり90歳のおばあちゃんから「ドン・ロドリゴ」なんて外国人の名前が出てきたら目が点、になります。
現在の房総半島からいきなり400年前の房総半島の出来事に飛び、よその家のご先祖の話に引き込まれてしまいました。

ところで、秋田から来た母の甥は七十七歳、バリバリの秋田弁ネイティブ。
誰も彼も言っていることを聞き取るのに大汗をかきました。^^;
私も何となくは判るのですが、完全に単語が違うとなんだか判らない。
何回となく聞き返すしかない。
我が子たちの世代になると、「何語を喋っているかさっぱりわからない」とな。

母は八人兄弟の末っ子。
親族のことはあまり聞いたことがないので、せめて兄弟の名前でも解明しようといとこに聞いてみたはいいが、なんと一番上の姉の名前がわからない、とな。
そして何番目が誰だったか八人もいると順番まで曖昧。
かくて、謎は解明されなかったのだった・・・。

って、戸籍を取り寄せれば判るんでしょうけど。
秋田は距離も言葉も遠かったのでした・・・・。

それに比べたら、よその家のルーツ探しは非常に面白かった。
また、この「コンニャク屋」の家の人達がなかなかユニークな人達だったかもしれません。

他の著作を探してみたら、「のりたまと煙突」という猫に関わるエッセーもあるというので読んでみました。
彼女はなんと「しろ」という白猫を飼っていました。

この時期に何故出会ったのかわかりませんが、本との出会いも一期一会となれば、何か必然があったのでしょう。

ひとときいろんなことを忘れさせてくれました。

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2010年11月19日 (金)

猫の本

31pxzzntvl_sl500_aa300_病院の待ち時間が半端じゃなかった今日、本屋さんで見かけてつい、買ってしまいました。
文庫本なのにオールカラー、¥1200

た、高いが・・・・・。オールカラーならしかたがない。

『グーグーだって猫である』でまた世間に名前が知られたであろう、少女漫画界の巨匠、大島弓子さんの“ちびねこ”

リアルタイムで雑誌掲載時に『綿の国星』を読んだときの衝撃を思い出しつつ・・・・
あの頃は猫飼いになるとはつゆほども思っていませんでした。
その漫画の主人公であるちびねこを主人公に絵本雑誌「おひさま」に連載された作品の中から70編をセレクトして初単行本化。
さすがに「おひさま」は買っていなかったので(確か創刊号は買ったかも・・・・)

2010-1978=32
32年たってもちびねこは、今も子猫のままでした。

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もう1冊は、「ねこしつじ」
この猫は「にょろり」

あ、にょろりだ!
桑田さん、またにょろりを描いているんだ、と思ってこれまた購入。

1999年発行の「飼うか飼われるか」というエッセイ漫画(?)でこのにょろり君とであった経緯が描かれていまして、我が家では親も子どもも何回も読んでクスクス笑っていたものです。
まあ、そのにょろり君の新しい漫画(?)

そのにょろり君、今年で12歳。
おお、アンタ元気だったのね、とか、懐かしくまたニヤニヤしながら読んでしまいました。
猫好きでない人には毒にも薬にもならない本と思いますが、このユルさがまた何とも言えずいいのです。

一日がかりの病院でほとほと疲れ果てて帰ってきたのですが、これを読んでニヤニヤ、ゆるゆる。

結局、飼い主の無条件の愛(おバカな愛情ともいう)に共感して、こっちも心が温かくなってしまうのです。
にょろり君、(このネーミングセンスも我が家的には◎smile)長生きしてね。

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