
この本は1988年に発表されました。この震災と原子力発電所の事故を受けてか、増刷されたようです。
著者柳澤桂子さんは著名な科学者で、病と闘ったことはNHKの番組で昔見たことがありました。
でも、1988年にこのような本を書かれていたことは知りませんでした。
「私たちは原子力に頼っていて本当によいのか。
なぜ、放射性物質による汚染は、科学物質とは比較にならないほど恐ろしいのか。
放射能によって癌や突然変異が引き起こされる仕組み、大人より子どもに影響が大きい理由を、生命科学者がわかりやすく解説。
それでも核燃料サイクルへの道を突き進むエネルギー行政のあり方と、命を受け継ぐ私たちの自覚を問う。」
解説 永田文夫
(本書カバー後ろより引用)
かなりわかりやすく書かれています。
一般人はもとより、政治家、学者、電力業界の人、メディアの人、この事故が人災だと糾弾している人、すべての人に
ただちに
ただちに
ただちに
ただちに
ただちに
読んで欲しい。
そして速やかに行動を起こして欲しい。
この本が出版されて23年。文庫化されて3年ちょっと。
著者の願いもむなしく事態はさらに悪化したけれど、今度こそ、ブレーキになってほしい。
原子力は庶民にはわかりにくい。それなりの知識のある人に安全だと言われればそう信じるしかない。
ここ郡山では原発から60kmは離れているにもかかわらず、放射線量がなかなか減少しない。盆地だというのもあるのでしょうが、強い西風が吹くにも関わらず、思っていたよりも、線量があります。
それでも現在は1.8マイクロシーベルトくらいです。
しかし、以前は0.07とかの数字なのだから、それよりも数十倍は高い値になっています。
事故から40日、積算線量はどのくらいだろうか。
確かに、ただちに影響が出る数値ではないのだろう。
私が子どもの時代に始まった核実験でまき散らされた放射能はチェルノブイリ事故の10~20倍だと言う計算もありますから、確かにただちに影響がある数字ではないのかもしれません。
でも、子どもや若い女の人は違います。影響はない方がいいに決まっています。
私の子どもが小さかったら・・・・私は多分避難させると思います。
小学生達がマスクをし、帽子を被り、手袋をして上着を着て学校へ通っています。
春なのに。桜が咲いているのに。
もっと暖かくなったらどうするのですか?
夏、どうするのですか?
もう一つ、JCOの事故で被曝した方が亡くなりましたが、どのように亡くなったか覚えておいでの方はいらっしゃるでしょうか。
私はNHKの特集を見ました。
人間は細胞分裂していますね。たとえば皮膚も新陳代謝で次々に新しい皮膚が出来ています。
それが出来なくなったらどうなりますか?皮膚が死んでも再生しない。そしたら?
簡単に言うと放射線によって遺伝子情報が破壊されてしまった。人間の設計図が壊れてしまった。
現在の医療では全く手の施しようがなかったのです。
こんな経験をすでにしているのに、人間はなんと浅はかなのでしょうか。
早く、もう原子力はカネにならないと諦めて方向転換して欲しい。
最後にもう一回言っておきましょう。
ただちに
読んで下さい。
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