バッハを聴きに行ってきました。
ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポンの演目は「ヨハネ受難曲」
心配した高速道路の渋滞もなく、無事に東京に到着。あいにくの雨になり夜になっても降り止まず、しかし国際フォーラムは雨をものともしない人々でいっぱい。飲めるんならビールやソーセージも良かったかも・・・^^;
売店を覗いて時間をつぶすうちにいよいよ開場時間になり、「マタイ」を聴きに行くRこちゃんと別れて私はホールCへ。
今回はちゃんと始まる前にトイレへ行っておき、新星堂で売っている対訳を買っておきました。対訳を見ながら聞いたりはしませんが後から読むのに。^^v
だいたいは頭に入っているのですが、今回演奏される第4稿はアーノンクールの「ヨハネ」と歌詞などが違っているのです。
会場に入る前に茂木さんの新しい本が置いてあったので、それも買いました。(帰りのバスであっという間に読めちゃった。^^;)
私の席は1階11列31番、通路から3人目の席ですが、もうすでに左側の2席には同年配くらいの男性(おじちゃん)が座っていました。こりゃ、ヤバイかな・・・。ウルサイ人だったらどうしよう・・・・。どう見ても1人で来ている人が3人並ぶって・・・^^;危ないところに足を踏み入れちゃった予感が。
会場を見渡すと年代も様々な人が入っています。前の席にはまだ首の細い少年が。
舞台上を見ますと、チェンバロの調律がまだ終わっていません。古楽器は調律が難しいと聞いていましたが、細かい調整は開演間際まで続きました。
いよいよ開演となり、オーケストラのメンバーが入場し始めるとすぐに拍手がわき起こりました。えええええ!!もう、今から拍手なのですか!会場いやに熱いではないですか。
そういえば「熱狂の日」でした。そうか、それでいいんですね。
厳かに演奏が始まりましたが、実は最初の音程の(バイオリンの)ばらばらさにちょっとクラクラしてしまいました。^^;それだけ難しい楽器だということなのでしょうが、その後はそれほど気になりませんでした。
そして合唱が“Herr!”と始まりました。ああ、私はここが好きです。最初の一声で、物語の中へ引きこまれてしまうのです。
会場内が乾燥しているように思われ、私はハンカチをマスク代わりにしていたのですが、歌手は舞台でどうするのだろうと思っていたら、エヴァンゲリストの方はペットボトル持参で、時折喉を潤されていました。
第1部が終わると休憩になりましたが、その間も、またチェンバロとオルガンの調律はあるのでした。
第2部に入り、第20曲のテノールのアリアはやっぱり特別だと思いました。
Ursファンには有名な、約7,8分はかかるこの曲を誰が歌うのかと思ったら、エヴァンゲリストの方が歌われました。う~ん、それありなのか・・・。何となくエヴァンゲリストはあくまで進行役に徹して欲しい様な気がするのは私の思いこみなのかも知れませんが・・・・。(イカンイカン、下手なことを書いたらコアなバッハファンに突っ込まれてしまうから、やめておこう。)
総じて全体的に非常に情感豊かに歌われました。
そして古楽アンサンブルの響きも生ならではなのかな、と。特にコントラファゴットの響きときたらまるで地震のように空気を揺さぶり、妙に耳について離れませんでした。
最後にまた合唱で締めくくられますが、この合唱がひたすら美しい。ああ、生の声ってなんて素敵なのか。
演奏が終わると嵐のような拍手。
隣に座っていたおじさん、スタンディングもブラボーも無かったですが、高い位置で(ほとんど私の頭の上だったが^^;)拍手、するする。それまでひと言も発しないで黙って静かに鑑賞していたのと正反対。「熱狂の日」は普通のおじさんおばさんも熱くなれる日であったのでした。
日比谷へ向かって歩く道すがら、後ろから聞こえる男性の声。
「マタイよりヨハネのほうが俺は好きだな。マタイは長いからちょっとあれ。オーボエがよかったな、持ち替えあっただろ?バイオリンはぐだぐだだけど・・・」
交差点でちらりと見るとやはり自分と同じ年頃のご夫婦らしき2人連れでした。
「ヨハネ受難曲」が好きな人がこんなにいるのか。そうかみんな「ヨハネ」が好きな人たちだったのか、と思うとなんだか幸せでした。
出来ればちゃんとドイツ語の歌詞を覚えて聴いて理解できたらもっといいだろうなぁ、と思うのでした。
思い切って出てきて本当に良かった。
ちょっと静かに「熱狂の日」に触れた夜でした。
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